角星

阿部勘酒造

▲のどかな田園風景にマッチした工場の外観。

両國酒造場のある気仙沼は宮城県の北東部、太平洋に面し、美しく豊かな自然に恵まれ、古くから日本を代表する港町として栄えマグロ、カツオ、サンマなどの水揚げ港として、また高級食材フカヒレの世界一の生産地として、グルメの町、食通の町として注目されています。
その気仙沼で明治39年創業された?滑p星は90年余の長い歳月豊熟な味と水の如きのどごしの酒”を究め、数々の清酒鑑評会で輝かしい受賞歴を誇っています。

?滑p星の沿革

明治39年創業。名前の由来は「陸中の国(現岩手県 折壁村)で酒造りを始めた時、その新酒を新しい枡に入れ室根神社に献上、ますます良き酒が出来ますようにと夜を徹して祈願を込めていたら、明けの明星がご神鏡にうつり、その光が今度は献上の酒に丸やかに輝いたところから、吉兆とばかりに喜び、早速屋号を角星と決定した」と云われています。酒名の「両國」は陸中の国(現岩手県 折壁村)で酒を造り、陸前の国(現宮城県気仙沼 市)で販売したことにより、陸中・陸前二つの国にまたがったていたことから「両國」と命名しました。これまで多くの鑑評会において数々の好成績をおさめております。 国税庁主催の全国新酒鑑評会では平成4年酒造界最高位の金賞を、平成6年に銀賞を受賞しています。 東北新酒鑑評会では平成4年、5年6年、9年、そして11年に優等賞を受賞しています。 南部杜氏自醸清酒鑑評会では連続43回優等賞を受賞しています。

醸造学のプロ斉藤社長がこだわっている酒造りとは?!

酒は、造りの内容よりも仕上がった酒の質がよくて旨ければそれでいいと思っています。 特に私が思うことは、当社の酒が、三陸の新鮮な魚介類の美味しさを引き出し、その時 お客様に感動と喜びを感じてもらえたら最高です。 酒だけが目立ってはだめだと思っています。 気取らず普通に飲んで飽きない酒が最良のものと思ってます。 魚の町・気仙沼で一世紀近く造酒屋を続けてこられたのは、酒質もさることながら肴との相性を認めていただいているからではないかと自負しています。

遠くから観光でおいでになった方が気仙沼で食事をし、その時飲んだ当社の酒を気に入って買っていかれることがよくあります。地元の方でなくても、肴と当社の酒との相性のよさをわかっていただけたものと思います。 ”ゆうべのお宅の酒は旨かったよ”と言っていただくことに無上の喜びを感じます。」「酒は土地の肴との共生により存在する」との信念のもと、地肴との相性に優れ、肴の味を邪魔せずなお、酒の旨味も主張する酒が本当に美味しい酒ですと言い切る斉藤社長は酒蔵に生まれ東京農大で醸造学を学び、毎日酒造りに情熱をかたむけているからこその強い主張です。 特におすすめの銘柄は?の質問に「金紋両國 純米大吟醸 亀鶴は鑑評会用の最高の酒ですが、当社おすすめの逸品は特別本醸造別格です。吟醸仕込みで淡麗辛口 魚料理との相性もよく、冷やで飲んでも燗して飲んでもおいしいです。 特に旬の刺身をいただきながらの”別格”は美味しさ別格です」との答えでした。 酒造りの難しさと面白さを知り尽くした社長です

酒質の特徴

両國の酒は全体的には、淡麗旨口ですが、それぞれの名称による仕込みの違いが味わいの違いとなって現れています。特に特定名称酒別の特徴を出すため使用する酵母にこだわりを持ち現在 手持ちの酵母は20数株に及びその年の米の状況、仕上げる酒の予定成分などによって使い分けています。 川村勝杜氏の南部流酒造技術と斉藤社長の応用微生物技術の融合により高品質の安定した醸造を行っています。

小さい蔵だからこそ、みんなで知恵を出しあい、手間を惜しまず全力で酒造りをしています。

▲手持ちの酵母

▲新酒になる前の発酵熟成している酒

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