アニメとコラボレーションした日本酒

現代では、アニメや漫画がさまざまな異なる業界とコラボレーションすることは、珍しいものではなくなりました。日本酒業界でもその流れは起きています。白糸酒造という酒蔵は、有名アニメとのコラボレーションを繰り返し行っていることで話題となっています。

白糸酒造と人気アニメ

白糸酒造は、京都府宮津市に位置する1773年創業の老舗酒造で、目玉商品「白糸」「天橋立へようきなった」を中心に商品展開をしています。酒に使用する米として最高峰と名高い山田錦を使って、昔ながらの手法で丹精込めた酒造りを行っています。

そんな本格的な酒造ですが、近年では『進撃の巨人』『攻殻機動隊』『黒子のバスケ』『宇宙戦艦ヤマト』その他数多くのアニメ作品とコラボレーションし、その作品の絵柄が描かれたパッケージで商品を売り出しています。お酒だけでなく、升などの関連コラボ商品も出しているといいます。

日本酒離れが叫ばれる中で、若い世代や日本酒に興味がなかった人の目にも止まるような創意工夫が見られます。また、日本のポップカルチャー好きの海外からの観光客の目に止まる可能性もあり、日本酒界の新たなマーケティングの先駆者となりそうです。

アニメフェス

このコラボレーションが話題となり、2017年にはなんと、アニメ・漫画の一大祭典である京都国際マンガ・アニメフェスへも出店しました。最近では人気小説から漫画・アニメ化した『転生したらスライムだった件』をイメージしたスパークリングワインの販売を始めるなど、日本酒以外の新商品も手がけています。

日本の新旧の文化を掛け合わせたこの商品に、今後も目が離せません。